2016年5月8日日曜日

彼の庭へ ~20160508~

GW最終日。

今シーズンは、ハイシーズンが終わったら岩もキレイに終わりにしようと決めていた。

今シーズン最後の岩と決めていたこの日は、ずっと一緒に登ってみたかったザワを誘った。

いつも通りに登ったんじゃ締まりが悪い。そこで、ザワの庭を案内してもらった。

ただただ、彼が引いたラインを辿り、一緒にラインを見出した。

岩についての話をした。

いつもの会話のようで、特別な会話だったような気がする。

この日のことについて多くは語らない。

2015-2016シーズンは、いつもとは違う心境で幕を閉じた。


2016年5月2日月曜日

瑞牆 〜20160502〜

GWは故郷の宮城に帰省し、妻や自身の家族とゆったり過ごす予定。
、、、でしたが、諸事情により帰省の予定は白紙に。
ということで、せっかくなのでいつもの仲間と岩へ。

大橋さん、タニさん、マキくん、リクトと5人で、春の瑞牆に向かった。


前日から生命力(初段)のことを考えていた。

この課題にはすごく惹きつけられ、1年以上前に本気で取り付いたものの、高さとヨレからくる恐怖に負けてリップから飛び降りた。それ以降、心理的に高いハードルを感じてしまいトライできずにいた。

ただこの日はシーズン最後の瑞牆になりそうだったのもあり、移動中の車内で心は固まった。

朝一番の、身体・気温ともに言い訳のできないタイミングで岩に直行。

慎重にアップし、ホールド・スタンス・ムーブ・マット位置を順に確認し、最後に精神状態を整える。パンツにチョークを乗せ、岩に向かって十数秒のあいだ深呼吸する。

スタートホールドについてからリップまで、無意識的にイメージをトレースした。リップについてからは、小さなレストを挟みながら意識をマントルの一点に集中させた。

リップでは、小さなトライ&エラーを繰り返し、スタンスを決めて、いざマントルへ。
心もとないスタンスに全神経を集中させ、ゆっくりと身体を返していく。
左の手のひらを返して立ち上がると、意識が最後のスラブに切り替わり、同時に恐怖心がやってきた。

あとはもう、必死にかつ慎重に、スラブを抜けた。

あまりの恐怖を感じていたせいか、頂上に上がってからは逃げるように岩から降りた。
ただ、頂上に立って感じた表現しようのないあの感情は、自分が日々のクライミングに求めているそれだった。この感情、いつぶりだろうか。

スポットしてくれたマキくんとハイタッチして、生命力との勝負が終わった。

クライミングやっててよかった。




このあとは、HAREのところにあるよくわからんやつやって、
無理や!ってなったりして、昼寝。

よくわからんがムズイなにか


午後の涼しくなってくる時間帯を見計らって、限られた時間(三段)へ。
ここ最近ずっとトライを続けており、今日こそはと思ったが、前回できた核心ができず、とうとう来シーズンまでの宿題となってしまった。
この苦手な課題へのトライもすごく楽しかった。
限られた時間

こんな感じで、シーズン最後の瑞牆は終了。
みんなそれぞれ成果があり、よい感じに締めくくれたかな。


来シーズンまでの間は、クライミングに多くの時間を割くことはできない予感。
どんなオフシーズンを過ごそうか、頭を悩ませるGWです。