2015年12月31日木曜日

2015年 クライミング総括

2015年も残りあとわずかとなったところで、一年を振り返ってみる。



プライベートでは、5月にハネムーン、9月には結婚式があり、ライフ・イベントが多くあった一年。

また仕事は、一年間を通じて比較的落ち着いており、ワーク・ライフのバランスを程よく保ちながらじっくりと経験を積み重ねることができた。

そしてクライミングは、ライフ・イベントに劣後したため多くの時間を割くことはできなかったけれど、短時間の中で集中してトレーニングするようにしたことが奏功し、かけた時間のわりには強くなれた気がする。

特に岩に関しては、春には3度目のBishopツアーにも行けたし、会計士試験に合格したことで、冬シーズンもそれなりの日数を岩に費やすことができたし、楽しい一年となったことは間違いない。



そんな一年の成果は以下の通り。
※グレードは公表グレード。

 三段 (御岳)
 三段 (御岳)
ネクロフォビア 三段 (御岳)
ニラ 三段 (大沢)

大ハング 二段/三段 (昇仙峡)

魅惑の丸こんにゃく 二段 (御岳)
皇帝 二段 (瑞牆)
青い日 二段 (瑞牆)
Mr. Boo(右抜けバージョン) 二段 (昇仙峡)
四川風 二段 (裏榛名)
Acid Wash Right V9 (Bishop・Happy)

瑞牆カルマ 初段/二段 (瑞牆)
昇仙峡レイバック 初段/二段 (昇仙峡)

言葉 初段 (瑞牆)
名もなき初段 (瑞牆)
足助 初段 (豊田・巴川)
卓越風 初段 (裏榛名)
Go Granny Ho V7 (Bishop・Buttermilk)

ダブルカンテ 一級 (瑞牆)
夏への扉 一級FL (瑞牆)
コールドスリープ 一級 (瑞牆)
Saigon V6 (Bishop・Buttermilk)
Green Wall Center V6 (Bishop・Buttermilk)
Cave Route V6 (Bishop・Buttermilk)



今年は、三段というグレードを複数本登れたことが一つの成果。
強くなっていることを実感できて何より。

ただ、本当に登りたいと思った課題のいくつかが登れなかったことの悔しさもかなり大きい。

瑞牆では、インドラ、千里眼というクラシック二段が登れなくて本当に悔しかった。苦手な要素が含まれているので苦戦することは分かっていたけど、苦手を克服できなかったという意味でかなり悔しい。

BishopのEvilutionにいたっては、強傾斜のフェースにエッジ系ホールドという得意要素満載にもかかわらず完全に敗退し、悔しさ通り越して自信喪失したし。


来年は公私ともに忙しくなりそうな予感がしているけど、今以上に効率的にトレーニングに励んで少しでも強くなりたいですな。


クライミングで繋がったみなさま、今年一年ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします!

2015年12月27日日曜日

御嶽 ~20151227~

2015年の最後の岩は東京・御嶽。


鼻息荒く何かを登りたいというわけでもなかったこの日。

とりあえずゆっくりと朝ごはんを食べ、暖かいコーヒーをポットに用意し、何をやろうか決めかねたまま電車に揺られて御岳に向かった。

明るい外を眺めながら、この日の課題は In Tokyo!(三段)に決定。


※少し前までは、(三段)を登って忍者岩にある名作三段課題の三部作を完結させようと思っていたのだけれど、最近になってチッピングが噂されはじめ、一気にヤル気が失せた。なにが楽しくて岩に来てまで人工物を登らなきゃならんのだと。


In Tokyo!のあるロッキーボルダーは、いつぞやの台風の影響でアクセスできなく(自粛?)なってたけど、最近もう行けるらしい噂を聞いて行ってみた次第。


岩に着いたら、たぶん2シーズン前に神戸(カノト)で話したマサユキ氏がいて、In Tokyoやっててなんか嬉しくなった。久しぶりに課題のことやらいろいろ話ながら一緒にトライ。


といっても自分は初めてのトライだったので探りさぐりムーブを作る。きれいなフェースに散らばったエッジを繋ぐ得意系課題。ムーブ作りも楽しい楽しい。ずっと前に眺めたときは「できるかこんなもん」と思ってたけど、気づいたら全ムーブできた。

あれこれイケてしまうのか?!と思っていたのもつかの間、指に穴が空いて出血(涙)。敗退を余儀なくされた。


それでも登れるイメージなかったのに全ムーブできたし、実は、実質的にラスト一手まで迫れたのでちょっと嬉しい。



気付けばまだ正午前(うそだろ笑)。せっかく来たのに午前で帰るのも少しさみしいので、御嶽最難の初段と名高い((う・初段)へ。

なんとか血が止まったところで、背水のワントライ。


、、、



そっこーで出血して敗退。
悲しいけど予定通り。



ということで、2015年最後の岩はまったく締めくくった感のないまま終了した。


この秋~春シーズンも半分折り返したところだし、あと半分がんばれってことかな。


来シーズン一発目でIn Tokiyo!落したろ。がんばろ!

2015年12月20日日曜日

御嶽 ~20151220~

仕事のことやら家庭のことやら、なんだかんだで一か月ぶりとなった岩は御嶽。御嶽は春に蛙を登って以来らしい。ご無沙汰しておりました。


本当は、年末の解放感に任せて恵那とか豊田とかに遠出したい気分だったけど、まいいか。


行きの電車内で何をトライするか考える。

過去に敗退している課題ちえば、ネクロフォビア(三段)、(三段)、あとは・・・と考えているとふと「魅惑の丸こんにゃく」(二段・以下「ミワコン」)の名前が浮かんだ。

ミワコンば、足繁く御嶽に通っていた頃、あまりの難しさと苦手っぷりに完全に心を折られて記憶から消し去った課題。それがこのタイミングで頭の中に浮かんだということは、今日やるべきだと思った。



とりあえず、ロッキー仲間の大谷さんと戯れるためにネクロフォビア(三段)へ。

下部の大きなムーブの再確認と、唯一解決していなかった5手目のランジを解決しながらアップ。足位置が決まると未解決だった一手も解決し、ちょうどアップも完了。

日向でストレッチなどしながら小さな休憩を挟み、この日一本目のトライ。3手目のデッドで思いがけず足が切れたが落ち着いて処理。核心の5手目は、左手を握りこみ最大の集中力をもって出した。止まった。ここまでこればもう落ちることはなく、残りを落ち着いて処理して登り切った。

なかなか集中したいいトライだったな。

核心部でお尻が岩に触れちゃってるのはご愛嬌。


個人的な体感では、この課題は二段/三段。リーチの差が大きく出そうな課題なので、体感グレードの幅は大きそう。ホールドのポジティブさや距離感が昇仙峡の大ハングと同じくらいに感じたし、初登時三段設定で、その後ホールド変化あって少し登りやすくなったらしいから、二段以上三段未満が妥当かな。



そのあとは、やはり魅惑の丸こんにゃく(二段)。

(妻に宣言した)帰りの時間も近づき、バタバタと登る支度を始めた。昔の記憶は頭の片隅に置き、新鮮な気持ちで改めてムーブを作っていった。すると、手も足も出なかった数年前が嘘のように、すべてのムーブが出来上がった。

逸る気持ちを抑えてレストする間は、思い入れのある課題を完登する前の不思議な緊張感があった。気温も下がり、体の疲労感も軽くなった頃、トライを開始。


そして、一本の失敗のあと、二本目で無事に完登。


小さな岩の上で薄暗くなった景色を見たとき、数年前に打ち込んでいた、当時の記憶が蘇ってきた。本当に苦手で手も足も出なかった。仲間が登って強さを見せつけられた。不思議と魅かれる気持ちと、実力が伴わないことの葛藤、そして諦め。

それから数年が経ち、三段というグレードをいくつか登れるようになってきて、その成長を試すようにこの課題と向き合った今日。この課題の完登は、この数年間の自分のクライミングを再確認できたような気がして、本当に嬉しいものだった。クライミングやってて良かったな、と。


気が付くと電車の時間は近づき、余韻に浸る間もなく撤収。


帰ったらビールでも飲もう。

2015年11月21日土曜日

瑞牆 ~201511121~

ひと月も前のことを思い出すのは非常に困難である。

スマホの写真とチェックインの記録から記憶を呼び覚まそう。

そうだ、この日は大橋さんとゆいくんと3人だった。



大橋さんがいつものごとく鼻息荒い感じでエレスアクベ(二段)へ。
さすが「お買い得ハンター」。お目が高い。いや、でもいい課題であることは間違いない。


ゆいくんと僕は、大橋さんを遠目に応援するフリをしながらコールドスリープ(一級)でアップ。小ぶりで取りつきやすく、アップにはちょうど良い難しさ。良いね。



大橋さんはもう少しかかりそうな感じだったので移動。


続いては、東雲(一級)。数年前に、体感では初二段はあろうかという難しさから一時封印を余儀なくされた課題。この日はふと、もう一度トライしてみよう思い、久しぶりにトライした。

ゆいくんが先にこの課題との因縁に決着をつけた。やはり強い。
そして僕はというと、、、全ムーブこなせるようになったものの、、、は・い・た・い。笑。
この課題との因縁を完全に断ち切ることはできなかった。
次回やな、次回。
東雲(一級)

そんなこんなしてるうちに大橋さんがちゃっかりエレスアクベ登って戻ってこられたので、昼食をはさんで、目下のターゲットであるインドラ(二段)へ。

今日こそはと意気込むも、初手とか全然持てん!やる気も体力も完全に東雲に吸い取られたらしい。こんな状態で登れる代物じゃないので数トライして撤退。春シーズンまで鍛え直しか。


最後は定番の龍福でメシ食って帰宅。


瑞牆のクラシック二段シリーズはほんまムズイな~

2015年11月7日土曜日

瑞牆 ~20151107~

またまた瑞牆です。寝ても覚めても瑞牆です。


この日はめずらしく単独で岩。



一日の流れは先週とほぼ変わらず。
アサイチで千里眼(二段)

いかに高く、かつ岩に近づいて飛べるかが問題となるこの課題。

高さを出すには、やはり最後に蹴りだす右足を、どれだけしっかり踏めるかがポイント。これは、ランジの態勢になった時点で、シューズのセンターからほんの少しアウトサイドで乗ってあげてると一番距離が出ることがわかった。

岩に近づくためには、手の使い方。何度か試行錯誤する中で、「できるだけ最後まで右手を引く」ことを意識したとき、一番岩に近づいた。

結局この日は登れなかったのだけど、上記のポイントは忘れずにいたい。
とりあえずこの日の最高高度を。(写真参照)



千里眼は、昼近くなるとホールドに太陽が当たりはじめ一気に条件が悪くなる。
11時を回るころ、潔く撤退。
やや寝不足だったため、駐車場に戻り、ご飯を食べ、昼寝。



気持ちよく寝た後は、インドラ(二段)
2手目(3手目?)の遠い左ポケットをタッチするところまでいったけど、保持するまでにはいたらず登れなかった。

結局は、初手の右手の保持力と保持のカタチなのかな。最後までしっかり引ければ、左の遠いポケットも保持できるはず(だよね?!)。

備忘として、初手の右手は人差し指から3本で保持かな、個人的に。
中、薬、小指の3本だとあんまり。でもまだわからんかも、できてないし。





















最後は、最近気になり始めた嘆きの壁(三段)
まーーーー難しい!笑


とりあえず、隣の面にある夏への扉(一級)をフラッシュして一日を終えた。

んー、楽しい!


2015年11月3日火曜日

瑞牆 〜20151031〜

この週末も瑞牆へ。

この日は最高気温が十数℃まで下がり、やや暖かかった先週からいっきにベストシーズンへと突入した。


この日はまずメインエリアへ。(実は初めての)ガリガリくんの岩で軽くアップした後は、1年ぶりに千里眼(二段)をトライ。

1年前は、持てないわ踏めないわで、文字通り手も足も出ない状態だった。ところが今回、多少は強くなったのか、コンディションにも助けられてしっかり飛び出すことができた。C4の2mmを装備したシューズも奏功して、(個人的感覚では)あと5センチというところまできた。


この日は高度が落ちてきたかなというところで、深追いせず戦略的に撤退。次回コンディションよければ50%くらいの確率で登れそうな気がする。


そのあとは、ゆいくんが限られた時間(三段)をやるとのことで大面岩下エリアへ。

自分は、これまで敢えて触らずに温め続けていた、名もなき初段をフラッシュトライ。見た目通りの得意系で、無事にフラッシュして休憩モードにはいった。



あまりにも本格的な休憩モードに入ってしまった自分。落ち葉のベッドで寝ている隙に、ゆいくんが無事に限られた時間を登った。グッジョブ。てか、起こせやっ。


そんなこんなで順調にことが進み、午後の3時にはメインエリアに戻ってきた。先週までならなら少し暖かかったこの時間も、この日はすでに寒かったので皇帝岩へ向かった。

皇帝岩では、いつものお勤め課題であり本日のメインディッシュ、皇帝(二段)。先週、登れる確信を得たので気分は楽だった。そして数回目のトライで完登。かれこれ3シーズン?にまたがった壮大なお勤めの日々が終わった。んー、清々しい。

それぞれ成果を得たところで、自分はインドラへ、ゆいくんは言葉と物(四段)へ。


これまでスタートが可哀想なほどに持てなかったインドラ(二段)。だがこの日は、先客が何やら変わった持ち方をしているのを目にし、とにかく現状を打破しようとその持ち方を試してみた。すると不思議、自分なりの持ち方が見つかり難なくスタートできるようになった!そのまま何度かトライを続けていると、かなり惜しいところまで行けた。届かなかったあと数センチは、全身の微妙な動きを意識し変えていけば解決しそうな予感。

こちらも完登のイメージができてきた。


最後に、恒例のナイトイベントとなった言葉と物を観察し、この日はこれにて終了。


なんとも次回が待ち遠しい( ^o^ )

2015年10月24日土曜日

瑞牆 ~20151024~

結婚式やらなにやらで、前回から3週間ぶりの岩。

言葉と物(四段)にどっぷりなゆいくんに連れられて瑞牆へ。


まずは朝イチで、言葉(初段)
言葉(初段)

前回の教訓を生かして、意識の100%をヒールに注いだところ、数回のヒールスリップによる失敗を経て登れた。外岩らしく、それでいて動きのあるいい課題!三ツ星だと思います。でも、今まででもっともヒールに苦労した課題でもあったわ。。。




指皮ぼろぼろのゆいくんはちょっとダメぽい感じで移動。


続いて新エリア。
とりあえず楽しく登ろれそうな課題を求めて最上部まで登った。シーズン初めの山道30分はとてもとても苦しいぜ。。。
あ、死んだ。



まずは昨シーズン惜しいところで敗退した、生命力(初段)
高度落ちた!(笑)

で、潔く撤退して、青い日(二段)。
青い日(二段)

こちらはなんていうか、ホールドがはっきりしていて、豪快で、ジムみたいな課題。核心らしき3手目は一発目で止まったけれど、その後ちょっと失敗したりで、5トライくらいで登れた。気持ち良く登れるやつ。
でも個人的には、そこまで惹かれなかったな。なんでやろか。





そのあとは、下山しつつ、限られた時間(三段)
ゆいくんが「ベスト・トレーニング課題」と呼ぶ通り、フィジカル&保持力に強く訴えかけてくる課題。ほんましんどい、けどおもしろ!
限られた時間。核心らしき一手。

ゆいくんが次回あたり登れそうな雰囲気を出しつつ、撤退。



下山したのち、インドラとかほんのり挟みつつ、個人的に近年の「お勤め課題」と化している、皇帝(二段)

登れなかったけど、一回だけ核心が止まって、やっと登れる理屈を理解した。これ次回登ります。(今回じゃないんかい!)。いやいや、日没サスペンデッドってことで(笑)


最後に、言葉と物(四段)のナイトを観戦して終了。


来週から本気出していきましょう。


Fin

2015年10月4日日曜日

瑞牆 ~20151004~

秋の空気が漂い始め、2015-16シーズンも本格的にシーズンイン。

この日は、せつさん、ゆいくんと瑞牆へ。


結論から言うと、敗退に敗退を重ねたのち、
最後に嬉しい完登が一本あった。


繰り返される敗退の記録をとくと見よ。


◇言葉(初段)、物(一級)、ダブルカンテ(一級)
言葉(初段)は、前半のヒールパートとファイブテンの細ヒールとの相性が悪すぎて、敗退に追い込まれた。いざという時のヒール用シューズ(たぶんアナサジになるだろう)が本気でほしくなった。

物(一級)は、初手が核心の一手課題。できませんごめんなさい力不足です。

あ、ダブルカンテ(一級)だけは登っておきました。
ダブルカンテ。とにかく挟む。



◇高野聖(二段)、KUMITE(二段)
高野聖(二段)は、初当時のムーブは端から諦め、初手大クロスでアプローチ。初手取ってからムリ。ここでも、神ヒールがあればもしや、、、という状況になり、さらにヒール用シューズがほしくなる。敗退。
高野聖(こうやひじり)


KUMITE(二段)は、せつさんのトライを茶化して終了。気分があまり乗ってなかった。


◇瑞牆カルマ(初段/二段)
すでに日も暮れ終了の空気が流れ始めたころ、中央道事故渋滞の情報が入る。急いで帰ったところで渋滞に巻き込まれるだけなので、ヤケクソで瑞牆カルマ(初段/二段)へ。疲れた、暗い、寒いの三重苦の中でナイト突入。
一年前か二年前の夏、デリケートなスメアが全然踏めなくてスタートすらままならなかったこの課題。なにが起こったかはわからないけど、スメアばっちり踏めて登れた!
続いてセツさんも登り、いい感じで一日が締まった。



結果オーライ…(^O^)/


Fin


2015年9月19日土曜日

小川山 〜20150919〜

今シーズンは小川山からシーズンが始まりました。

昨年も同じ週末に小川山に来ており、それ以来の小川山。どうやら、この時期の恒例行事となりつつある。

道中から鼻息荒い大橋さん。忘却の河(二段)をどうしてもこの日に登りたいらしく、あまり周りも見えていない様子。運転やや荒め(笑)


そんな大橋さんの引力に導かれ、朝は石楠花エリアからスタート。前日まで続いた雨の影響で、石楠花は、日の当たる場所を除いてコンディションは悪かった。



自分は今シーズン、Rampage(四段)を登りたかった。なので、石楠花でおのおのトライを始めたメンバーを横目に、アップを適当に済ませたのち、Rampageのあるビクターエリアに移動した。



Rampageを触るのはこの日が初めて。動きをイメージするとマット1枚では足りないことに気づき、「気が向いたらヘルプにきて」とみんなに連絡を入れつつ、慎重に一手ずつ探ることにした。

誰かに勧められるでもなく、単純にラインに魅せられて「登りたい」と思ったこのライン。自分の想像と感覚だけに従って、試行錯誤しながら一つひとつのムーブを決めていく過程がとにかく楽しい。

この日は結局、フルリーチのデッドとなる2手目が止められずに終わった。でもまだシーズンは始まったばかりだし、これが止まれば次は核心のマントル。焦らずに、畏れずに、楽しみながらやっていこう。
途中からヘルプにきてくれたゆいくんサンクス!
Rampage


その後みなの様子を見にバックトゥー石楠花。


大橋さん・マキくんは、忘却の河に苦戦中。

一方、大谷さん・ゆいくんは大いなる河の流れ(二段)が完登間近な様子。

まずは、近年発達著しいモリモリ筋肉で全てを解決するタニが圧巻の完登。そのすぐ後、実力通りゆいくんがさらりと完登。素晴らしいラッシュでした。
 タニ・モリモリ

強すぎて両手を離せるようになったゆいくん笑


あとは、泥仕合の様相を呈してきた大橋さん・マキくんを応援したり、ミケ(二段)やって指に穴が空きかけたり、ヨレヨレで穴社長(二段)登りに行ったりして終了。



帰りにナナーズで、川上村名産のレタス、長野県産の梨を買って帰宅。

Rampageが頭から離れないシーズンとなりそうです。



お疲れした!

2015年5月2日土曜日

裏榛名 ~20150502~

松井少年が「嫁が帰省して1週間自由の身だ!」
という内容のツイートを投稿していたので、
すかさずジムまたは飲みに行こうと誘ったところ、
まさかの「岩に行きたい(マジ)」という返事があった。

しかも、裏榛名の「卓越風(初段」が登りたい!
という超限定付きで(笑)

クライミングを封印していた松井少年からの岩の誘い、
断るわけには行くまいと快諾。


で、榛名ってどこですか?

え、どこの裏ですって?

そもそもなんて読むんですか(笑)?



調べてみたところ、榛名は「ハルナ」と読むこと、
そしてそれは群馬県にあるということがわかった。
ただ、裏榛名のボルダーについては100岩などにも
十分な情報は無いことも分かった。


前日、どうしても行きたいらしい松井くんのために、
あらゆるエリアに詳しいであろうと思われるとあるお方に
FBでメッセージを入れた。

「突然のメッセージ失礼します、、、」

すると必要な量の120%くらいの量の情報をいただけた。
とても親切な方!ありがとうございます!

これで辿り着けなかったらゴミクズ以下ってくらいの
情報を入手し、安心して当日を迎えた。


朝5時、自宅まで松井くんが来てくれて自分をピックアップ。
一路エリアに向かった。


この日は5連休の初日で、群馬に向かう関越道は
8時台には45キロの渋滞が予想されていた。
10キロ程度の渋滞はやむなしと走り出してみると、
幸運にもほとんど渋滞に捕まることはなかった。


久しぶりの松井くんとは、家庭の話、
クライミングジムの話、課題の話など話は尽きなかった。
ジムについては、「全ての壁にたくさんの課題とホールドがあり、
全ての壁にファイル課題が あり、ホールド替えは年に一回」
がいいという結論に至った。


朝8時には榛名山の麓に到着したのだが、
なんとそこには「伊香保温泉」の文字が!

ザ観光地を目にした僕らは、
「昼までに卓越風のぼって下山して、温泉入って美味しいものを食べて帰る」という何をしに来たのかわからないようなプランを建てた。


駐車スペースに到着してアプローチ開始。

遠足に行く前の幼稚園児

目的の「卓越風」へのアプローチは比較的分かりやすく、
「朝日」など見栄えのする課題を横目に、
ひとまず卓越風へと 歩を進めた。

10分程度?歩くとすぐに見つかった。
大きめの岩に「ここを登ってください」と
言わんばかりのラインが見える!
(隣には「破傷風」という課題も。)


松井少年はアップがてら、
立った状態から上までサラリと抜けて
「登れちゃうんじゃないですかー」
と好感触を掴んでいた。


が、一緒にスタートからやってみると前半部分がなかなか悪い。
右カンテを数手、フィジカルにかつバランスよくこなさなければならず、
あわよくばフラッシュと考えていた僕も普通に落ちた。


体力ゲージがこれっぽっちしかない松井少年のために、
自分が鉄砲玉となりムーブを探る。
コレだ!というムーブを見つけ、実践した上で松井少年に伝授した。

いざ松井少年。さあ登ってくれ!
、、、
力なく落ちる少年。しかもプチぎっくり腰を負って笑
もはや少年ではなく、運動会で無茶するお父さんじゃないか!

運動会で無茶するお父さん

少年が「これあかん、できん」とあれこれ他のムーブを探る間、
自分は、少してこずりつつも卓越風を登った。
見た目にも内容にも、星三つですっ!な課題でした。




一方、腰をイワした松井少年。
ぎっくり腰を抱えながらも維持のトライを続ける。

がしかし、体力ゲージを順調に消費し、力つきた。


この時点でまた10:00。
もう少しだけ遊びたい気分だったので、
同岩のバリエーション「四川風(限定あり二段)」をトライ。
スタートの一手と卓越風と合流する一手がちょっと悪かったが、
こちらもちゃっかりいただきました!
卓越風には劣るけど、こちらも良い課題です。




こんなところで(旅行ついでの)岩遊びは終了。
また(旅行ついでに)来よう!


車に戻り、近くの川で涼む。
新緑から注ぐ木漏れ日のなか、とても気持ちがいい。

少年の名誉のために腹部は写さんとこ

新緑の季節


それでもまだ11時。
伊香保温泉街まで下り、何はともあれ温泉につかるべく、
「石段の湯」へ。
露天風呂はなかったけど、410円で入れるとか最高です。

伊香保温泉へ


風呂に入り、あとすることと言えばお昼ご飯。
なんや調べたら、日本三大うどんのひとつ「水沢うどん」がある らしいじゃないですか。
異論など出るはずもなく、一番大きな大澤屋へ。

少年の食欲は部活してる中学生並み

日本三大うどんの一つ「水沢うどん」

うどんは、讃岐とは全然違い、
細めでみずみずしく弾力があり、
稲庭に近い感じか。


うまい!ゴマだれもうまい!
舞茸の天ぷらもうまい!
(わかったわかった)


最後に地元のマルシェで 地元野菜を買い、
そして帰路についた。


家に着いたのは16時少し前。
岩に行ってこんなに早く帰って来るのは初めてだ(笑)
(御岳以外でね)

でも、こんなに岩以外のことを同時に楽しめたのも
初めてかも知れない。
裏榛名エリア、いいところです!


秋には妻も連れてこなければ( ^o^ )

2015年4月29日水曜日

御岳 ~20150429~

恵那?瑞牆?どっちでもいいよ!

前の晩まで、そんな贅沢な話をしていたところだったが、
提案者との都合が合わずどちらも白紙に戻ってしまった。

せっかくの休日で天気もいいのだから、
岩に行かないのは勿体ない。

そこで一人でも行ける御岳周辺の課題を思い浮かべた。
裏御岳で3G?高さがあるのでだれかと一緒に行きたい。
ではネクロフォビア?こちらもマットは2枚欲しい。
悩んだ結果、冬に少し触っていた「蛙(3段)」を登ることにした。


なにはともあれ、朝食。優雅であります!
仕事の妻をおいて岩に出発。
なんとも申し訳ない、、、

午前9:30 、御嶽駅に到着。
ゴールデン・ウィークともなると気温は少々高いが、
さわやかな風が吹いておりコンディションは良さそうだった。


忍者岩に着くと、そこには馴染みの顔がたくさんあった。
品川ロッキーの愉快な仲間たち、NICOの常連さん、高島ファミリー。
愉快な仲間たち


仲間たちのトライに刺激され、乗り切ってなかった気持ちにスイッチが入った。


【蛙】

数ヶ月触ってなかったので、感覚的な要素の強い二手目で数本落ちた。
でも下半身のポジション(下ネタじゃないよ)が決まったら、
二 手目もしっかり止まるようになった。

しかも前回触った時より二手目のアンダーが持てていて、
容易にリップに出る体勢になることができた。
ここまでくればもうジムと一緒。一気に完登の気配が漂い始めた。

リップのスローパーへのデッドは、視覚的に捉えられる場所とは
少しだけ違うところを狙わないと止まらないので、
ここでも数本落ちた。

微調整を加えながらリップをビタビタ叩きまくること数本、
(平手打ちしたときのように?手のひらが痛いのだが)
やっとベストポジションを捉えてリップが止まった。
止まったー!

リップは少しだけヌメるように感じたけど、
落ち着いて処理してマントルへ。

最近はマントルの調子が絶好調で、
ここでもその調子の良さをいかんなく発揮しそのまま登りきった。




1月に虫を登ったときにも感じたことだけど、
蛙も本当にいいラインだった。さすがは看板課題の一つ。

感覚的要素の強い前半から、豪快なリップへの一手と続き、
やや緊張感のあるリップの処理を経て岩の上に立つ。
内容が本当に充実してる。


登った後はいつものごとく気が抜けてしまったので、
品川の仲間たちと少し戯れ、マキくんの「虫」やゆうごの「蟹」を観戦し、
正午前には帰路についた。


帰宅後は家事、食材の買い出しを澄ませつつ、
完登のご褒美のビールを買い、仕事をしている妻には近江屋洋菓子店でケーキを買った。


岩で 難しい課題を登って帰り、
家でビールを飲んで余韻に浸る。
至福の一時であります!
ご褒美のネストビール!


そんなこんなで充実した一日が終了。

祝日さいこう。

2015年4月3日金曜日

BishopRockTripUJP Day7

 Day7はひたすらノープレッシャーでスターハンティング。

もう写真だけでどーぞ。

とにかくめちゃ楽しかった最終日!!


ニュー・ベータでSaigon (V6)☆☆☆ のリベンジに成功


Go Granny Ho (V7)☆☆も最高にいい課題!





リクトのSoul Slinger (V9)☆☆☆
2トライくらいで登ってたな。さすが。

Soul Slinger Right (V8)☆☆

おなじくSoul Slinger Right (V8)☆☆
アツくて最後のスロパ持ってられんかった。
あと一手で敗退っ!

午後は名クラシックHigh Plain Drifter (V7)☆☆☆から。

核心らしき一手。
核心 できたけど指皮問題により
次の一手で落ちて敗退。
OMG!

3度目のツアーにして、 やっとリベンジ成功!
GreenWall Center (V6)☆☆☆

ボロ雑巾になって終了!

おつかれっした!
ローカルのクラフトビアうまい!


Day7, Finish.

2015年4月2日木曜日

BishopRockTripUJP Day6

Day6.

毎日早起きしてた結果、完全にEarly bird と化した3人は日の出前にButtermilkへ向かった。

自分は夕方に予定しているXavier's roof に備えて昼間はレスト。

朝イチの アップがてらFunky Tut (V3)とKing Tut (V3) を登った。
スラブがいちいち面白いなーちくしょう!
Funky Tut (V3)


そのあとはすーさんのFly Boyへ。

Chicken Boy のままじゃちょっとアレなので今日こそはぶっ飛んで登ってほしいところ。
さすがに 自動化できない病のすーさんでもムーブを覚えたのかスムーズ。

でそのまま核心も、、、飛ぶのかぁ〜、、、飛んだー!!
、、、でも登れないからまだFlied Chicken。

という一連の流れを繰り返した結果こうなった↓↓

すーさん別名Flied Chicken は揚げ過ぎで燃えカスとなりました。OMG!!

そんなすーさんを喜々としてと 撮影するリクト!!
Fxxk Yes !!



すーさん、来年リベンジに来よう!!



でで、お次ぎは泥沼化しているリクトのStained Glass.



核心まではもはや落ちんけど、どうにもリップにとどかないらしい。

惜しいトライを繰り返すも結局リクトも登れなかった。


まずい、まずいよこの流れ!残すところあと1.5日にしてだれも成果出してないよ!やばいよやばいよ!


とまあ騒いでも仕方ないので内心不穏な空気を感じつつ、冷静に午前の部終了。


行動食のサンドイッチを食べながら登ってたので、お昼はLooney Beans coffee roaster でright mealを。The american という樽みたいな女性しか見かけないBishop にあって、ここの女性スタッフはスリムな美人ぞろい。美味しいコーヒーとパイナップルケーキでお腹を満たしつつ、目の保養までできちゃうナイス・スポット。はまった!




そしてモーテルに戻って昼寝。
ここで今ツアーの昼下がりの過ごし方について少し。基本的に自分は昼寝するわけなんだけど、その間リクトとすーさんはスマホで脱出ゲームにいそしんでいる。すーさんは、リクトに「頭が悪い」だ「もう脱出したわ。おまえまだそこ、おせww」だと罵倒されながらもゲームを続ける。そんな午後。


そして日も落ちて来た頃、昼寝して元気な自分と脱出ゲームに全精力を注いで廃人と化した2人はXavier をするべくDale's camp へと向かった。


指皮的にトライできるのは最後と思い、リクトとXavier を本気でトライした。
体のコンディションは決して良くはなく、登りに精彩を欠く自分。凡ミスもしてしまう程でちょっと嫌な空気だった。

そんななか、リクトが会心の登りでXavier's Roof (V11) のフィニッシュ・ジャグを掴んだ!観てるこっちも鳥肌が立つくらい、気持ちの乗ったいいトライだった。
リクトもこれまで成果らしい成果が出ておらず、やっと何かから解き放たれたのだろうか、感慨深そうに岩の上からBishopの夕景を眺めていた。

Goooooood job リクト!!


今ツアー最高の登りに刺激され、不思議と背中の疲れも吹き飛んだところで、自分も最後のトライへ。

メンタル状態が良かったのだろうか、下部をこれまでになくスムーズにこなし、核心へ。フィニッシュ・ジャグはもうすぐそこに。だが、伸ばした手はジャグを掴むことはできなかった。

ここで気持ちが尽きてしまった。Evilution も登れず、日が経つにつれ疲労が増していくなかでのxavier's roof。心身ともに結構しんどかったんだな。

リクトが気持ち良く登ってくれたおかげで、自分も潔くやめることができた。また来よう。そして次回こそは登る!


夜はもちろん(といっても軽めに)祝杯。
やっぱ登れたあとのお酒は格別。登れなかった俺まで美味しくいただけた。



明日は最終日。
楽しむぞ!


Day6, Finish.

2015年4月1日水曜日

BishopRockTripUJP Day5

Day5, Buttermilk.

まずEvilutionのこと。なめてたわけじゃないけど、初手の悪さが想像を超えていた。

140度の傾斜、左下がりのスタートホールド(右手は結構なクソカチ)と左足、右斜め上85%リーチのややガストン向きガバカチにデッド。

これがハンパなく悪く、3日間トライして一度も止められなかった。Day5の朝、悩みに悩んでトライを止めた。強くなって戻ってこようと心に決めて。


そしてこの日はもう一つのターゲット、"Xavier's Roof(V11)"をトライするべく朝からDales Campへ。

下部はさほど難しくないけれど、ラスト2ムーブのグレードが急に上がる。疲れもあって思うようには登れなかったけど、核心のラストまで行けたのでほどほどな感じでフィニッシュ。


この日は全員お疲れムードで、Xavier's以外は触らず下山。KEOH'S HOT SPRINGS(の残り湯)に浸かってカラダをリラックスさせた。

ここでは、中型バンで西海岸の山や岩を旅して回っているおじさんに出会った。happyの近くのルートエリアの話、ヨセミテの話、車の話、、、老後の目標だな(^ν^)


街に帰ってランチ。すーさん、リクトが完全に気に入ったメキシカン『Amigos』に再訪。

もはや定番と化したブリトーとトスタドス(←料理名おもいだした!)を流れるように注文して食す!


お腹を満たしたあとはあてもなく街を散歩。ツアーがあと数日で終わってしまうことに寂しさを感じながら。



そして健康的に就寝。
明日も朝活や!!


Day5, フィニッシュ。